2016年8月 現在のジュリアン・アサンジ氏

Julian Assange

出典:ABC News

強姦罪という無実の罪でエクアドル大使館に幽閉され続けるジュリアン・アサンジ。既に、大使館での生活は4年が経過。各国政府の動きはいよいよ彼を追い込んでいく。

4年間、エクアドル大使館で生活を送ってきたアサンジ氏。

強姦容疑をかけられたアサンジ氏が2012年にエクアドル大使館に身を隠してすでに4年もの歳月が経過した。

当初よりスウェーデンへの亡命を望んでいたが、エクアドル政府はアサンジの質疑の日時を決定し、スウェーデン当局と協調する構えだ。

大使館に逃げ込んだアサンジ氏には亡命権が与えられていたが、以前、強姦罪容疑をかけられている。

アサンジ氏の強姦容疑について

スウェーデン検察当局は2010年に講演をするために彼がストックホルムを訪れた際、2人の女性に対し性的行為に及んだと言う名目で逮捕状を出していた。

スウェーデン検察が発表した事件の主な経緯は以下である。

2010年8月 スウェーデンの検察がジュリアン・アサンジに対し、強姦容疑で令状を発表した。令状によるとアサンジには2つの容疑がかけられており、一つは強姦罪、そしてもう一つは性的いたずらだと言う。これに対し、アサンジは’’根拠がない’’と主張した。
2010年12月 アサンジはロンドン市内で逮捕されたが、証拠不十分による不起訴として保釈される。
2012年5月 イギリス最高裁は彼に容疑における質疑を受けさせるべく、スウェーデンへ送還するべきだとした。
2012年6月 アサンジがロンドンにあるエクアドル大使館に入る。
2012年8月 エクアドルはアサンジに亡命権を与え、彼が送還されれば、彼の人権が侵害される恐れがあると述べた。
2015年8月 スウェーデン検察は彼を質疑のために召還する期日を過ぎたため、2件の強姦罪に関する調査を断念したが、未だ、強姦の罪への告発が予測される。
2015年10月 警察庁はエクアドル大使館の外にもはや職員を駐留させていないことを発表した。
2016年2月 国連は2010年より、アサンジ氏をスウェーデン、並びにエクアドル政府の権威によって恣意的に拘留するよう指示した。

最新、2016年8月現在のアサンジ氏の状況。

一連の流れから、2016年8月に入り、事態は急展開を見せる。

彼がエクアドル大使館でスウェーデン検察の質疑を受けることが確定した。

エクアドル司法長官は彼との質疑を望むスウェーデン検察の要求に対し同意文書を送った。
彼はスウェーデンに送致されればこれまでのウィキリークスの活動により米国政府に逮捕される懸念があるとしていたため、強姦容疑での質疑を拒んでいた。

妥協案とし、大使館内部での質疑であれば受け入れるとしていたアサンジの要望に沿って、スウェーデン当局はこれに同意。

エクアドル政府は以下のことを声明発表した。

今後数週間で彼がイギリスのエクアドル大使館で拘留される手続きが決まるだろう。

4年間以上、エクアドル政府はロンドンにあるエクアドル大使館内で彼に質疑を受けるよう促してきており、同様に、今回の事件に関わった多くの関係者が円満に解決するように、不必要に事を長引かせず、彼を効率良く逮捕する事を提案している。

この立場に沿って、エクアドルは今回の事件に関して、スウェーデン政府に本件に関する法的援助に同意するよう交渉し、昨年2015年12月にスウェーデン政府はこれに調印し、彼の質疑のための法的枠組みを規定した。

この声明では上記の動きが国連のWorking Group on Arbitrary Detentionsの意見などに影響はないとし、Working Groupはアサンジの人権侵害は保証され、解放される。としている。

まとめ

本記事にも記した通り、2010年に強姦容疑をかけられてから、アサンジを取り巻く国家や国連の動きが露骨になってきている。

確たる証拠もない状態にもかかわらず、強姦罪を強く主張し、彼の身柄を拘束するのに躍起になっている。冷静に考えれば、強姦容疑だけでこれだけ、多数の国家や国連が介入するだろうか。

これまで、多くの機密情報などを公表してきた彼の協力者(ウィキリークスの内部告発者や調査員)、またまだ明かされていないであろう機密情報のデータベースもウィキリークスが握っていることは間違いない。

先に暴露されたDNC(民主党全国委員会)の大量のメール内容の件にもウィキリークスの関与が疑われている。

公表では彼の人権侵害が脅かされることはないとするが、果たしてエクアドル大使館での彼の質疑で何が話されるのか。

また、すでに彼とスウェーデン、エクアドル政府の間で何らかの妥協案や同意があったとしても不思議ではない。

この先も注意深く彼らの動向に注視する必要がありそうだ。

  

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