オバマと次期米国大統領との関係向上を狙うマドゥロ氏


出典:The Daily Samakal

歩み寄りを見せるエクアドル大統領マドゥロ。エクアドルと米国の間で繰り返されてきた外交官員の追放劇。米国政府が発動する経済制裁の内容とその真実とは。

米国に歩み寄るマドゥロ氏

ベネズエラ54代大統領、ニコラス・マドゥロは今週初めの米国国務長官ジョン・ケリーとの会談のあとで、オバマ大統領との建設的な関係の構築を期待する考えを示唆した。

米国とマドゥロ大統領は9月27日にメキシコシティで行われた旧反政府勢力FARC(Revolutionary Armed Forces of Colombia)とコロンビア政府の間での和平協定において第三者的立場を取った。また、調印式には複数の国が参加していた。

マドゥロは対談を通してオバマ大統領との良好な関係性の構築を望み、また同様に次期米国大統領が誰であれ、関係性を強化していきたいと週間番組”In Contact With Maduro”の中で語った。

ケリー氏との会談は非常に積極的な外交であったと付け加えた。

米国とベネズエラの外交関係は2010年の12月、当時ベネズエラ大統領であったウーゴ・チャベスがベネズエラについて無礼な発言をした米国外交官を非難し、オバマの推薦した米国大使ラリー・パーマーの受け入れを拒否し近年、緊張状態にあった。

またそれに対し米国は報復措置としてベネズエラ外交大使ベルナルド・アルバレスのビザ取り消しの対応をしていた。

今年6月、マドゥロは既に米国との関係回復と、ワシントンへの新たな外交大使の任命の準備はできていることを述べた。

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出典:EL IMPULSO.com デルシー・ロドリゲス

またマドゥロはケリーから予定される幾つかの対談において外務大臣デルシー・ロドリゲスを擁立する事を要求し、これを受け入れた。

ベネズエラに対する米国の制裁内容

出典:headlinepolitics.com

2013年、チャベスが死去する前、副大統領であったマドゥロがベネズエラ政府転覆のため米国が採用したベネズエラ軍人がチェベスの病死と関係していたとして、米国軍大使館員2名を国外追放。

2013年10月1日、米国職員3名の除名を決定したベネズエラに対し米国もベネズエラ外交官3名を国外追放。

2014年2月16日、マドゥロは追加で3名の米国領事館員の追放を発表し、野党抗議共助と政府に対する陰謀を企図していたとして彼らを非難。対して、米国は声明で両国の緊張状態の向上を懸念し、野党指導者に対する逮捕の可能性を警告。

マドゥロはこれを不当としたが、2014年の2月25日、ベネズエラ外交官を追加で3名追放した。

2014年5月28日米国でベネズエラ人権民主主義保護法が可決され、2014年のベネズエラ抗議において参加者の虐待に関与したとされる職員に対する経済制裁を示唆。

2015年3月9日、マドゥロは米国の制裁に対し、社会主義国家を打倒しようとする試みだと非難。

ワシントンは制裁は職員個人に行うものだと述べ、ベネズエラ政府の過激な言動に懸念を示した。

この米国の動きは中南米諸国で相次ぎ非難され、中南米とカリブ海諸国はこれを一方的な強硬措置だと非難。

南米諸国連合の事務総長エルネスト・サンペールはベネズエラの民主主義に対する内外のいかなる干渉に対して拒絶すると述べた。

まとめ

注意していただきたいのは米国が発表した経済制裁についてこれはベネズエラ国家や国民に適応されるものではなく、あくまで嫌疑のかけられたベネズエラ職員7名に対する個人資産凍結措置に留まるということである。

両国の外交官、領事館員などの国外追放のやり取りは一見加熱しているようだが、合計してもわずか数名に満たない。

ワシントンはこれを個人に対する制裁であると説明はしているが、その米国がなぜ両国の関係が緊張状態にあるとまで発言したのであろうか。

先日の会合でマドゥロは歩み寄りの姿勢を見せたが、国務長官ジョン・ケリーの出した会合にはデルシー・ロドリゲスの随行を要求した。

このデルシー・ロドリゲスは以前、ベネズエラ対外政策局でヨーロッパとの対外政策副大臣を務めていた人物である。

EUと米国の関係性を見れば、そのEUのために働いていた彼女が米国と密接な関係にあってもおかしいことではない。ケリー国務長官は何らかの意図があって彼女を擁立したのか。

彼らの動きは引き続き更新していく。

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